Topics
ブルネイのスルタン発注、現オーナーはジェンソン・バトン!ワンオフ仕様、特別カラーのポルシェ911ターボ3.6が競売に登場。熾烈な入札バトル展開中
■傾く人生 歌舞伎道 銀座・成田屋のトピックス
内外装オリジナル、かつ程度良好。これほど理想的な911ターボ3.6もほかにないかもしれない
出力は「パワーキット」装着にて+20馬力
さて、ワンオフのポルシェ911ターボ3.6がネットオークションへと出品されることになり、熾烈な入札バトルが繰り広げられることに。
オークション終了までにあと数日を残していますが約3000万円ほどまで価格が上昇しており、終了間際にはまたドカンと上がりそうな雰囲気です(どうしても手に入れたい2〜3人が争っている)。
そこでなぜこのポルシェ911の価格が上がるのかということですが、理由は2つあって、1つはブルネイのスルタンによってオーダーされたものだから。
ブルネイのスルタンというと無限とも思える資金を活用して様々なクルマをワンオフにてオーダーすることで知られ、この個体は「X88パワーパッケージ」を搭載しつつもノーマルのフロントを持ち、ホライゾンブルーメタリックにペイントされた唯一の個体なのだそう。
現在の所有者はジェンソン・バトン
そして価格が上がっているもう一つの理由が「現在の所有者が2009年のF1ワールドチャンピオン、ジェンソン・バトンである」こと。
なお、ジェンソン・バトンは相当数のコレクションを保有していると思われますが、今回同様、過去に何度か同氏のコレクションが「放出」されているようですね。
最初のオーナーであるブルネイのスルタンについては、上述の通り、これまでにも様々なカスタムカーをオーダーしたことが報じられており、そしてこちらも過去に何度か売り物件が登場しています。
画像を見るに程度は非常に良好、そして無改造のノーマル車のようですね。
このポルシェ911ターボ3.6の製造は1994年3月だといい、964世代としてはかなり後のほう。
911ターボ3.6自体は1993年に発売されていますが、1994年にはベースとなる911自体が「993」へと入れ替わっています。
ノーマルでの出力は360馬力で、しかしこの911ターボ3.6にはパワーキットが装着されているのため出力は380馬力へと向上しているのが特徴です。
エンジンそのものはM64型エンジンをベースにしたM64/50、燃料供給方式は機械式燃料噴射であるKEジェトロニック。
ターボS用のレッドペイントブレーキキャリパーを持ち、スピードライン製3ピース18インチホイールに20ミリダウンさせられた車高に加え、964RSと同じリアセンターバンパー等を装備します。
エキゾーストシステムは左右2本出しですが、排気は右側から、左側はウエストゲート経由での大気開放に使用されます。
今回出品されているポルシェ911ターボ3.6のインテリアはこうなっている
そしてこちらは今回出品されているポルシェ911ターボ3.6のインテリア。
基本的には911ターボSと相違はなく、見る限りでは外装同様に程度良好。
この個体は2009年に英国に輸入されていますが、MOT(英国の車両状態および路上使用適格性の年次検査)が有効であり、つまり英国では「合法に登録可能」。
オドメーターはオリジナルの18,592マイルを指しており、電気的、機械的な故障はなく、ダッシュボードには警告灯も表示されていないという理想的な個体です。
今回出品されているポルシェ911を紹介する動画はこちら