Topics
市川海老蔵さん、「團十郎」襲名…9年ぶりの復活に「十三代目!」と客席から声響く
■傾く人生 歌舞伎道 銀座・成田屋のトピックス
歌舞伎座特別公演で「勧進帳」の武蔵坊弁慶を演じた市川團十郎白猿さん (c)松竹
歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(44)が31日に歌舞伎座(東京都中央区)で開幕した「十三代目市川 團十郎白猿だんじゅうろうはくえん 襲名披露記念 歌舞伎座特別公演」で、江戸歌舞伎を代表する大名跡「團十郎」を襲名した。
元禄時代から続く名跡で、復活は十二代目の父が亡くなった2013年以来、約9年ぶり。特別公演は10月31日、11月1日の2日間限定で企画された。
「顔寄せ手打式」に臨んだ市川海老蔵改め市川團十郎白猿さん(前列中央)(c)松竹
出演者ら100人以上がそろった10月31日の「顔寄せ 手打式てうちしき 」で團十郎さんは「歌舞伎のために生きられる團十郎となれるよう、日々精進する覚悟でございます」と決意を述べた。続いて上演された歌舞伎十八番の「勧進帳」で武蔵坊弁慶を演じ、万雷の拍手を浴びた。
この日、コロナ禍で制限されていた客席からの掛け声「大向こう」も関係者限定で再開。場内に「成田屋!」「十三代目!」などと威勢のよい声が響いた。
11月7日から歌舞伎座で始まる襲名披露公演では、長男の堀越 勸玄かんげん 君(9)が八代目市川新之助として初舞台を踏む。