傾く人生 歌舞伎道
  • 東京を代表する洗練されたレストラン!エレガントを極める3軒はここだ!

    ■傾く人生 歌舞伎道 銀座・成田屋のトピックス

    今回紹介するレストランは、料理はもちろん、空間も上質だ。
    なぜなら店が提供したいのは、美食の枠を越えた特別な時間だから。
    そんなレストランが、グルメ都市東京にはいくつか存在する。
    そのなかでも、これ以上ないエレガントな空間を誇る3軒を紹介しよう。

    シャネルとコラボしたレストランは、シンプル&エレガント
    『ベージュ アラン・デュカス 東京』

    場所は銀座4丁目の交差点から徒歩で3分ほど

    まず一軒目は『ベージュ アラン・デュカス 東京』。東京の一等地にオープンして15年になる不動の名店だ。

    店が入るのは「シャネル 銀座ビル」の10階。そう、ここはシャネルとフレンチの巨匠であるアラン・デュカス氏とのコラボレーションであるレストラン。

    ハイブランドが並ぶ銀座には、ブランドを冠したレストランが点在しているが、その先がけが『ベージュ アラン・デュカス 東京』なのだ。

    ■序章であるウェイティングスペースからして、高揚する

    2018年の秋に内装をリニューアルした同店。まずは正面右手にあるレストラン専用エレベーターに乗って10階へ。扉が開き、ウェイティングルームに到着した瞬間に、特別な体験が始まる。

    そこにはシャネルのツイードを連想させるカーペットやソファが設えられ、それだけで高揚へのスイッチが押されるというもの。さらに壁には、このビルの建設過程を追ったフォトアートが飾られ、「シャネル 銀座ビル」が誕生するまでの様子を臨場感たっぷりに表している。

    それはこの店へ入ったものしか見られない銀座の歴史でもあり、つかの間、時間を忘れる情緒を忘れさせる写真。待っている時間さえも、人を優雅な気持ちで満たしてくれる。

    壁の写真は、旧ビル解体から「シャネル 銀座ビル」完成までの650日間を、写真家の小林伸一郎氏が密着して撮影したもの

    そして、いよいよメインダイニングへ案内されると、さらに非日常的な気持ちをもたらす空間が広がる。

    ニューヨークを拠点に活躍する建築界の精鋭、ピーター・マリノ氏が手がけた店内は、食卓のあるモダンなミュージアムのようだ。高い天井の空間に、厳選された著名なアーティストの作品が集結。

    正面に飾られているのは、幾何学抽象絵画で著名なフランス人アーティスト、ジョルジュ・ノエル氏のもの

    たとえば、席の仕切りにも和紙インテリアアートの第一人者である堀木エリ子氏による和紙の照明が使われている。

    そして対照するかのように、大きな窓の外には銀座の煌びやかな夜景が広がる。

    腰を下ろしてピンと貼られた白いクロスを前にすれば、スペシャルなディナーに向けて心が踊る。

    また、面白いのが、天井の照明は赤がきれいに見えるように計算されていること。

    赤ワインも、お肉の切り口も、はたまた女性のリップまでも、ひときわ鮮やかに映えて、人を華やかな気持ちにさせてくれるのだ。

    ■素晴らしい空間でいただけるのは極上の料理。こんな幸せはない!

    提供されるのは、珠玉のフレンチ(ランチ¥5,900〜、ディナー¥14,000〜/税込サ別)。

    総料理長の小島 景氏が手がける料理には、素材の魅力が最大限に活かされ、かつ複雑味も帯びるフレンチの醍醐味がある。特に主役の魚や肉と重なりあう数種のソースのバランスが秀逸だ。

    「海藻パンとともに焼き上げた松川カレイ、フヌイユのグリエ」。コースにてオーダー可

    たとえば、海の香りが口いっぱいに広がるカレイの一皿は、弾力のある北海道産の松川カレイを使用。

    カレイの頭をベースにしたソース、牡蠣とエシャロットを刻んだソース、北海道産の青海苔が添えられ、海の恵みを感じられる。

    「ル・ショコラ・アラン・デュカスのカメリア」。コースにてオーダー可

    そして、シャネルの象徴であるカメリアを模したスイーツも欠かせない。

    中にチョコレートのムースやキャラメル、サブレが重なる甘美なひと品だ。

    アラン・デュカス氏から絶大なる信頼を得て、この店を任された総料理長の小島 景氏

    ■パウダールームとそこへ行くまでの時間もエレガント

    うっとりするほど美味しい料理の合間に、席を立つこともある。

    そんな瞬間さえも、この店は人を優雅にさせる。

    店内にはアートが散りばめられているが、パウダールームに行く途中にも、美しいアートを目にすることができる。

    たとえば、こちらはニューヨークを拠点に現実世界のテクノロジーやアイデンティティをコンセプチュアルに表現するシェルター・セラ氏の作品。

    白と黒だけで描かれた可憐な白い花が、どこか儚さも感じる美しさを放つ

    女性用パウダールームにはシャネルのハンドバッグ、男性用パウダールームにはシャネルのネクタイがサインとして掲げられている(写真は女性用)

    そして、パウダールームに向かうと最初に嬉しいのが、扉で目にするシャネルのハンドバッグを模したサイン。

    中に入っても、シャネルの世界観は続く。

    化粧道具はもちろん、荷物を置いたり、メッセージカードを書くこともできるテーブルがある

    女性用のパウダールームには、まず化粧直しができるスペースが大きく取られており、繊細な心づかいを感じられる。

    そこにはシャネルのツイードをイメージさせるハイチェアにシャネルのフレグランスが置かれ、お化粧直しの気分も上がる。

    洗面台には、花を模したタオルが置かれている。まさに細かい仕事

    その奥に洗面があり、花びらを模したタオルが置かれている。その心遣いにニヤリとさせられる。

    トイレは、あえて静かかつシンプルにまとめている

    そして、洗面から右手にはトイレがあり、「TOTO製ウォシュレット(一体形便器)」が使われている。

    プライベートな空間となるパウダールームをここまで緻密かつ美しくデザインしているのは、さすがは15年間銀座で成功しているフレンチだ。

    店内で得られる優雅な時間をいっさい途切れさせない。そんな心意気さえ感じられる。

    そして、ゲストに楽しんでもらうべく、素晴らしいサービスがある点も特筆すべきだ。

    シャネルとは、世界中の女性の憧れであるブランド。そんな気持ちを持つ人を決して裏切らないひとときがここにはある。

    特別な日にお洒落をして出かけたいレストランは、銀座の中心でこれからも新たなゲストたちを待っている。

    日本が誇る名店には、歴史の深みを感じる空間美がある
    『アピシウス』

    ダイニングの入口には常に生花を欠かさず、ゲストの心を華やかに演出

    東京の政治経済や文化の中心として発展し続ける丸の内。目と鼻の先には皇居が鎮座するこの地には、ほかのエリアとは異なる独特の品格が漂う。その一角に、日本屈指のグランメゾン『アピシウス』はある。

    ■実直に料理のクオリティとサービスを求めてきた

    1983年のオープン以来36年間、日本のフランス料理界を牽引するレストランとして君臨してきた同店。

    ビルの地階へと続く専用の階段を下りて行くところから、『アピシウス』の伝統と格式を体感する物語が始まる。

    ウェイティングバー。店の常連だった作家・開高健氏は、食前にここでマティーニを味わうのが常だったそう

    内装デザインはアールヌーボー建築がモチーフ。重厚でモダンな玄関は床石の模様までもが美しい。

    ダイニングに繋がる導線を歩くだけで背筋がしゃんと伸びるような心地よい緊張が走る。

    エントランスホールの廊下にシャガールの絵画を飾っている

    高鳴る胸をおさえつつアールヌーボー調のダイニングルームにたどり着くと、壁を彩るさらなる美術品の数々に圧倒される。

    マルク・シャガールをはじめ、アンドリュー・ワイエス、ベルナール・ビュッフェ、モーリス・ユトリロ、ポール・ギヤマンなど、これらは全て原画というから驚きだ。

    ダイニング40席、個室20席というゆとりのある空間

    メインダイニングを見ていくと、正面奥中央と両サイド中央の意匠壁は、ベルサイユ宮殿や伝統建築の修復に携わるパリ郊外の工房によって特別に製作されたもの。

    この空間演出は、「本物のアートに囲まれた特別な空間で料理を提供することが、おもてなし」との考えゆえ。五感すべてを満たしてこそ、アピシウスの提案するサービスが表現できるのだ。

    ■シンプルで美しい料理が心を揺さぶる

    ディナーは「ムニュ・クラシック」(¥14,040)、「ムニュ・トラディショネル」(¥20,520)、「ムニュ・プレスティージュ」(¥28,080)、の3つのコースを用意(こちら、4月5日からの春メニュー)。

    アラカルトも楽しめるが、いずれにせよここを訪れたら必ずオーダーしたいのが、通称「海亀のコンソメスープ」。同店の初代シェフが考案した店の代名詞ともいえるスペシャリテだ。

    「小笠原産母島の青海亀のコンソメスープシェリー酒味」¥4.280

    『アピシウス』の「A」が印字された、プラチナの皿がスープの琥珀色の美しさを際立たせる。

    先代創業者が母島に釣りをしに足を運ぶようになり、それがきっかけで誕生したのがこちらのスペシャリテだ。見た目の通り、すっと口に馴染むが、濃厚な余韻が印象的。

    「国産黒毛和牛ロース挽き肉の半生ステーキ ビトーク アピシウス風」¥11,980

    そして、もうひとつのスペシャリテはステーキでもいただける上質な肉を、成形したひと手間かけた逸品だ。香ばしく焼き上げた表面の食感と、口の中でほろっと崩れるレア状の肉の食感と脂の旨みが絶妙。

    『クラシックなフランス料理が軸ではあるが、そこに固執せず、時代背景を捉えながら進化した料理も岩元氏は提案する。

    初代料理長の高橋徳男氏が築いた「伝統」と岩元氏が挑戦する「革新」の絶妙なバランス感が、長年の常連客を掴んで離さないのはもちろんのこと、新たな客層にもつながっているという。

    ■個室、パウダールーム。すべてが考え尽くされた空間

    レストランの品格は、そのまま個室やパウダールームにも踏襲されている。個室は全4部屋を完備。ビジネスマンの会食が多い同店だけに、予約は個室から埋まるという。

    二代目オーナーのこだわりで造られた“赤い部屋”こと「サロン・ガーネット」。こちらの個室では皿も赤いものを使用する

    白を基調にした「サロン・パール」も人気が高い

    そして、パウダールームは男女ともに広くゆったりとスペースがある。男性は木目調の黒い扉と黒い大理石の床をしつらえている。

    男性側は店内の雰囲気をそのまま持ってきたような、落ち着いた空間

    格式高いグランメゾンを支えるのが、「TOTO製ウォシュレット(一体形便器)」の存在だ。男女でシンメトリーにデザインしているところも、アートに造詣の深い同店ならではのセンス光る演出だ。

    お店の雰囲気同様、落ち着いた空間が広がっている

    以前あった段差をなだらかなスロープにして、車椅子でも利用できるバリアフリー設計するなど、幅広い客層への配慮も行き届いている。

    女性は白い大理石でしつらえた明るく清潔感あるデザインに

    以上、日本を代表するフレンチを紐解いてきたが、エレガンスと歴史を感じる空間がここにはある。

    料理、サービス、空間。どれも想像を超えるものだからこそ、“ここぞという時のディナー”や、“特別なおもてなし”に重宝されているのだろう。

    これらの要素を締めくくるのが、メートル・ドテル(給仕長)による接客だ。

    自身の担当のお客様や常連様が来店するとなれば、フレキシブルに勤務交代をしてでも対応するという。それがまた信頼を強くさせる所以なのだろう。

    名だたるVIPたちの愛した世界を垣間見ることで、『アピシウス』の品格を自分も纏ったような感覚を体験できるはずだ。

    ビジネス街に突如現れる、最新型のグランメゾン
    『アサヒナガストロノーム』

    場所は「証券取引所前」の信号を入った通りにある

    日本橋兜町といえば、日本を代表する金融街。重厚なオフィスビルばかりが立ち並び、およそ飲食店とは無縁の立地に思えるが、この街を、あえて舞台に選んだフレンチレストランがある。

    しかも、それはグランメゾン。恵比寿『シャトーレストラン ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション』で料理長を務めた朝比奈 悟氏が2018年10月にオープンした『アサヒナガストロノーム』だ。

    ■重厚なエントランスに早くも覚える高揚感

    シンプルだが品のあるエントランス

    歴史的なビルも多い兜町界隈は東京証券取引所などが軒を連ね、ビジネス色が色濃い街である。

    この街並に、朝比奈氏が感じたのは「パリ郊外の落ち着き」。

    同時に「“伝統の継承と現代の革新”という、お店のコンセプトに相応しいと思った」と言う。

    夜になると一層ムードを感じられるレセプション

    エントランスの大きな扉を開けると、レセプションホールがある。ここはブラックを基調とした空間。

    右手の大きな扉を開けると、ダイニングへ。

    足を踏み入れれば、一転。今度は、プラチナ、グレー、オフホワイトという3色の組み合わせが明るく洗練された印象を感じさせる。

    空間は開放的かつ、スタイリッシュ。気品がありながら、現代的なセンスがにじみ出る空間だ。

    50坪ある、広い室内に10卓ほどのテーブルがゆったり配置

    「ダイニングルームを3色の明るいキーカラーで構成し、レセプションホールと異なる雰囲気にしたのは入室した瞬間の感激を演出したかったら」と朝比奈シェフ。

    実際に足を踏み入れると、その非日常な空気感に晴れやかな気持ちになる。

    ■美しいプレゼンテーションに目を見張り、美味しさに感動

    そんな空間でいただく料理を紐解いていこう。朝比奈氏は、あのジョエル・ロブションの右腕として13年にもわたって腕を揮ってきた料理人。

    フランス料理の伝統をリスぺクトし、それを咀嚼した上で、現代の嗜好やエスプリに合わせるスタイルを築き上げている。

    ランチは¥4,800と¥10,000。夜のメニューは¥12,000と¥18,000のコース(すべて税サ別)。

    「シャラン産クロワゼ鴨 オリジナルスパイスでロティ トリュフの香るポムクルスティアンを添えて」。ディナーコース¥18,000(税サ別)からの一例

    この日のメインは定番の鴨で、ソースはトリュフ、ガルニチュールにポテト。

    こうして言葉だけを羅列するとクラシカルな一皿に思えるが、モモ、ムネ、砂肝、ササミと部位に応じて繊細に火入れを変え、調味も変え、まるで一幅の絵画のように美しく盛り付けている。

    「オペラルージュ、苺のソルベと共に」。層になったイチゴやフランボワーズなど、赤いソースが層を成すデザート。こちらはランチコース¥4,800/¥10,000(ともに税サ別)にて提供

    デザートは、普段からよく食べるオペラケーキ。しかし、ショコラではなく、各種のベリーソースで再構築されていた。

    シェフの言う「伝統をリスペクトしながら革新を表現した、フランス料理の神髄」を実感する。

    層を成すケーキは神々しく、上部を飾るリング状の飴細工は可憐。食べれば、納得の美味しさで、いつまでも余韻に浸っていたくなるのだ。

    こうした圧巻のプレゼンテーションはコースの冒頭からフィナーレまで続いていく。

    朝比奈悟氏による華やかな料理が続く

    フロアからキッチンの様子が見える。また、個室(2〜10名様)の用意もあり

    ■細部にまで宿る空間へのこだわりと、徹底したおもてなしの気持ち

    料理を楽しんでいる最中も、心が沸き立つような仕掛けがある。

    こちらは、電動でガラスがスケルトンに早変わりすると、室内からキッチンがのぞく。

    料理が出来上がる過程を見て楽しむことができる。

    きらびやかなカトラリーが料理に華を添える

    また、カトラリーは柄に繊細な細工の施されたフランスの老舗銀食器メーカー、クリストフルのジャルダン・エデンを使用。

    これもまた、特別感を担保する仕掛けだ。

    壁面の随所に鏡が埋め込まれており、それもまた空間のアクセントに

    そして、高くとられた天井から室内を穏やかに灯すのは円形がスタイリッシュなシャンデリア。

    こちらは、ルイ・ヴィトンの家具コレクションなどで知られるトップデザイナーのマルセル・ワンダース氏のデザイン。シンプルだが、主張があり、空間にアクセントをあたえている。

    こういったデザイン性の高い空間が、優雅な気持ちを高めてくれる。

    ■レセプションを隔てて右手に、シックな風合いのパウダールームが

    パウダールームはそれぞれで、優雅な空間性を誇る

    デザインに対する高い意識は、パウダールームでも貫かれており、こちらはレセプションホールと同様のシックな風合い。

    モノトーンが基調となったパウダールーム

    ブラックのモザイクタイル、大理石、フレームレスミラーなど、様々な意匠が巧みにちりばめられ、そこに白く輝く「TOTO製ウォシュレット(一体形便器)」が自然と馴染んでいる。

    グランメゾンで食事という特別な夜を明快に演出するため、料理はもちろん、空間や調度品、パウダールームに至るまで徹底して美を追求し、同時に、清潔で洗練された印象を訪れたゲストに与えているのだ。

    全身全霊でゲストをもてなす。そうした信念がディテールにも宿っているから、『アサヒナガストロノーム』は今宵も多くの感動を生む。

    (まとめ)
    空間から料理に至るまで、ゲストに非日常の体験をしてもらおうとレストランは考えている。その代表といえるのが、この3軒なのだ。

    世界的ブランドが手がけたお店、日本が誇るフレンチ、そして最新型のグランメゾンと、格式の高さは同じだが、それぞれに異なるテイストがある。

    そんな空間を支えているのが、TOTOの製品であることは特筆すべき事項である。日本が世界に誇るレストラン。ぜひ一度、訪れて真価を感じてもらいたい。

    ■TOTO ウォシュレット(一体形便器)についてのお問い合わせ
    TOTOお客様相談室 0120-03-1010
    受付時間 9:00~17:00
    (夏期休暇、年末年始、弊社所定休日等を除く)
    https://jp.toto.com/

    引用:東京カレンダー

    PAGE TOP