傾く人生 歌舞伎道
  • 雑誌「pen」のルイ・ヴィトン特集に市川海老蔵の鏡台トランクが掲載されました。

    ■傾く人生 歌舞伎道 銀座・成田屋のトピックス


    歌舞伎のメイクのために、使いやすさを研究して制作された。

    日本を代表する歌舞伎俳優の市川海老蔵、正式には11代目市川海老蔵のために2004年に製作されたのが、この鏡台トランクだ。ご存知の人も多いだろうが、歌舞伎俳優は誰の手を借りることなく、自分で化粧を行う。
    「私は名古屋の劇場の楽屋に、何日もの間、毎晩通い続け、俳優たちのどんな小さな動作ももらさず、彼らが使う壺や瓶のリストをつくりました。俳優たちがおしろいを塗り、顔を描いていう手順に従って、ほとんど直感的に手に届く所になければなりません」と、この鏡台の製作を担当した5代目当主のパトリック-ルイ・ヴィトンは語っている。
    パトリックはメイク道具のストックまで考慮してこのトランクをデザインしたが、引き出し、トレー、傾斜可能な鏡から4本の脚まで付いたこのトランクは、それ自体がひとつの家具のような出来栄えだ。モノグラム・キャンバスを使い、内部をすべて赤のライニングを使用。鮮やかな赤色は目を引く。

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