傾く人生 歌舞伎道
  • EBIZO THEATER NPO法人設立記念公演 vol.1

    ■傾く人生 歌舞伎道 銀座・成田屋のトピックス


    市川海老蔵が主催する「Earth & Human」の最新公演「Earth & Human」が2021年2月20日に行われ、舞台芸術とテクノロジーの見事な融合が注目を浴びました。本公演に関して全3回でご紹介をする、1回目のコラムです。
    この公演では、伝統的な「三番叟」を現代のテクノロジーでアップデートするという大胆な試みが行われ、その結果、まったく新しい視聴体験が提供されました。

    特筆すべきは、リアルタイムCGのデジタル空間演出が舞台上に投影され、市川海老蔵の迫力ある舞踊と一体化しました。
    これにより、従来の舞台芸術では難しかった立体的で臨場感ある映像美が実現され、観客はまさに没入感たっぷりの世界に引き込まれました。
    また、演目披露の後には、市川海老蔵によるアフタートークも生配信され、舞台裏の製作秘話や思いが伝えられました。

    この公演で使用されたキヤノンの「ボリュメトリックビデオスタジオ-川崎」は、100台以上の4Kカメラで演者の全方位の動きを撮影し、三次元データ化しています。
    この技術を駆使することで、コンピュータの中で作り上げたバーチャル空間内で、あらゆるアングルから視聴者が舞台を観賞することができます。これにより、新しい映像体験が生まれ、観客はこれまでにない刺激を受けることとなりました。

    市川海老蔵の舞踊とワントゥーテンの映像技術が見事に融合した「Earth & Human」は、未来の舞台芸術の可能性を探る一石となりました。視聴者は舞台とデジタル技術が交じり合った新たな表現に驚きと感動を覚え、これからの舞台芸術の進化に期待が寄せられるでしょう。

    次回、第2回目を続きます。

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