傾く人生 歌舞伎道
  • 東急歌舞伎町タワーでしかできない7のこと

    ■傾く人生 歌舞伎道 銀座・成田屋のトピックス

    新宿カブキhall~歌舞伎横丁 / Photo: Kisa Toyoshima

    新宿・歌舞伎町エリアに2023年4月14日、「東急歌舞伎町タワー」が開業した。コンセプトは「好きを極める」。地上48階地下5階、高さ225メートルの複合高層ビルには18階から47階には2つのホテルが、地下4階から地上17階にはエンターテインメント施設が入居する。夜通しで遊んで、そのまま泊まる。ディープな新宿の街をとことん満喫できそうだ。

    「噴水」をモチーフとした外観は、施設周辺を水源とする川があったことや、歌舞伎町には水の女神、弁財天がまつられていることなどに由来するのだとか。目の前の「TOHOシネマズ新宿」に鎮座するゴジラも、新たな仲間を得て心なしかうれしそうだ。
    開業に合わせ、1階から羽田と成田空港への高速バスの運行がスタート。今や空港から歌舞伎町への直行も可能となった。ここでは、施設の魅力を7つに絞って紹介する。

    ド派手な横丁で日本全国を食べつくす。

    Photo: Kisa Toyoshima

    エントランスの大きなエスカレーターを上がると、「日本の祭り」をテーマにした、エンターテインメントフードホール「新宿カブキhall~歌舞伎横丁」が広がる。
    今はやりの横丁スタイルの飲食施設で、ネオンやミラーボールがきらびやかに輝く約1000平方メートルのフロアに、北海道から九州、沖縄まで日本全国の地域料理や韓国フード、丼、麺、焼き鳥、餃子など、地域料理をテーマにした屋台風の飲食店10店舗が集結する。
    ホール内のステージでは、DJパフォーマンスやカラオケ、マジックなど、毎日なんらかのイベントを開催。営業時間は、朝6時から翌5時までとほぼ24時間。時間を気にすることなく、各地のソウルフードに舌鼓が打てる。

    演者の息遣いを感じる。

    Photo:Kisa Toyoshima

    6~8階には、かつての「新宿ミラノ座」の名を受け継いだ「シアターミラノ座(THEATER MILANO-Za)」が入居。アーティストと観客が互いの息遣いを感じられそうな約900席の劇場だ。
    幅広い演出に対応できる舞台特殊設備や、可変性に優れた客席などを用意し、舞台と客席の一体感を感じられる空間設計となっている。
    こけら落とし公演は、窪田正孝主演の「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」。次いで、アカデミー賞作品賞を受賞した「パラサイト」の舞台版など、話題作が続々と上演される。

    スペシャルな映画館でくつろぐ。

    Photo:Kisa Toyoshima

    9~10階に位置する「109シネマズプレミアム新宿」は、8スクリーン、総席数752席を有する映画館だ。先ごろ他界した坂本龍一が音響を監修し、館内音楽の制作も手がけた。
    客席は全席プレミアムシートで、座席の大きさは一般的なシネコンの最大約2.3倍。料金は4,500円か6,500円(以下全て税込み)の2種類だが、ポップコーンとソフトドリンク(しかも食べ放題&飲み放題)が含まれた料金だと考えるとそう高くないのではないだろうか。とびきり上質な空間で映画を堪能しよう。
    2023年5月18日(木)まで、坂本が音楽制作を担当した映画やライブ映像をオールナイトで上映するイベント「Ryuichi Sakamoto Premium Collection」として6作品を上映中だ。

    エリア最大級のライブホールで夜通し遊ぶ。

    Photo:Kisa Toyoshima

    地下1階から地下4階には、ライブハウス「Zepp新宿」が入居。深夜になると「ゼロトウキョウ(ZEROTOKYO)」として、ナイトエンターテインメント施設として営業する。
    豪華なサウンドシステムや、最新システムを搭載した空間づくりが光る。ワールドクラスのアーティストがステージ機材として採用するスピーカーブランド「Adamson Systems Engineering」のスピーカーを各フロアに合計100本以上設置するほか、「COSMIC LAB」製作のシステムを導入し、音・光・映像がシンクロする異次元の空間を演出する。
    5月には、トッド・テリエの来日公演や、東急歌舞伎町タワーを回遊して楽しめる「ZERO TOWER FES」、日本を代表するテクノハウスDJが大集結する「SOUNDGATE」などの開催が決定している。
    ちなみに、エスカレーターがクールなフォトスポットとなっているので見逃さないように。

    歌舞伎町土産はスパイシーなジンに決まり。

    Photo:Kisa Toyoshima

    17階にある「ジャム17 ダイニングアンドバー(JAM17 DINING & BAR)」は、エンターテインメント施設と2つのホテルとをつなぐ役割を担うエリアだ。イタリアンスタイルダイニングやバー、ジェラートショップ、パーティールームなどを配した。開放的なルーフトップテラスもあり、大型ビジョンを備えている。
    東急歌舞伎町タワーをイメージして作られたクラフトジン「Ne10」(375ミリリットル、2,640円)にも注目したい。名前の由来は、歌舞伎町の象徴ともいえるネオンの元素記号(Ne)。メインで使用されている植物は、江戸時代に新宿エリアで栽培されていた名産品の「内藤とうがらし」だ。
    ほのかなスパイシーさを感じるジンは、新たな歌舞伎町土産になるはず。

    歌舞伎町のど真ん中に泊まる。

    Photo:Kisa Toyoshima

    高層階には2つのホテルが入居。18~38階は、「ホテル グルーヴ シンジュク、ア パークロイヤル ホテル(HOTEL GROOVE SHINJUKU, A PARKROYAL Hotel)」。下の階のエンターテインメント施設での感動の余韻に浸ることをテーマにしたホテルで、538室を有する。
    39~47階の「ベルスタートウキョウ(BELLUSTAR TOKYO)」は、全ての客室に7メートルのワイドビューの窓を配したラグジュアリーホテルだ。
    なお、「ホテル グルーヴ シンジュク、ア パークロイヤル ホテル」では、開業から7月20日(木)までは、1フロアをジャックした「LIFESTYLE HOTEL EVA」を実施。エヴァンゲリオンの5人のパイロット(シンジ、アスカ、レイ、マリ、カヲル)をイメージした客室に宿泊できる「コラボレーションルーム宿泊プラン」を販売する。
    同ホテルとも開業は2023年5月19日を予定している。

    館内に散りばめられたアートを楽しむ。

    Photo:Kisa Toyoshima

    カルチャーの発信地として期待が高まる歌舞伎町タワーには、各階に印象的なアート作品が配置されているのも魅力の一つだ。
    展示されているのは、新宿・歌舞伎町にゆかりのある日本人作家を中心とした若手や巨匠の作品。新宿からインスピレーションを受けたものや、地域の素材を用いているものまでさまざま。
    大巻伸嗣、荒木経惟、川内倫子、野村佐紀子、ぬQ、西野達、SIDE CORE、Chim↑Pom from Smappa!Group、篠原有司男、森山大道、ムラタタケシ、淺井裕介、足立喜一朗ら26組のアーティストが参加している。
    キュレーションは「愛知県美術館」館長の拝戸雅彦と、天王洲に拠点を置くギャラリー「アノマリー(ANOMALY)」が手がけた。

    引用: Time Out Tokyo

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