傾く人生 歌舞伎道
  • 英ロールスロイス「ブラック・バッジ」、投資価値高い理由は希少性

    ■傾く人生 歌舞伎道 銀座・成田屋のトピックス

    ロールスロイス「レイス・ブラック・バッジ」Photographer: Evan Ortiz/Bloomberg

    36万2700ドル(約4000万円)のロールスロイス「レイス・ブラック・バッジ」は、標準モデルの「レイス」より4万7000ドル高い。これは実質的に同じモデルに追加で支払う金額としてはかなり高額だ。

    13%多く支払うことで得られる価値とは、高光沢のクロームをふんだんに使った黒の車体と、より高い性能だ。そして、ファンの間では有名なブランドであるものの、年間150台しか生産されない非常に入手し難い車を手に入れられるということだ。

    「レイス・ブラック・バッジ」は2ドアPhotographer: Evan Ortiz/Bloomberg

    この注目のモデル「レイス・ブラック・バッジ」には、長期的により良い投資となる特別な要因がある。

    「レイス・ブラック・バッジ」と「レイス」はいずれも2ドアだが、これは投資価値を押し上げる一因だ。2ドア車は通常、オークションでより高く評価される。 ハガ-ティ・インシュアランス・エージェンシーが追跡したコレクター向け2ドアのロールロイスの価値は全て過去10年間に60%上昇したのに対し、ロールスロイスの4ドアセダンの価値は25%しか上がらなかった。

    長期的によい投資物件となるPhotographer: Evan Ortiz/Bloomberg

    私は「レイス」と「レイス・ブラック・バッジ」の価格差に言及したが、これは30年経っても自動車が高い価値を維持する大きな要因の一つだ。

    例を挙げるなら、今年米アリゾナ州スコッツデールで開催されたクラシックカーのオークションでは、1932年型ロールスロイス「ファントムIIロードスター」は34万1000ドル、1913年型ロールスロイス「シルバー・ゴースト・ロンドン-エディンバラ・スポーツ・ツアラー」は69万8500ドルで売れた。両モデルは発売当時、それまで生産された車で最高価格クラスだったほか、同タイプのロールスロイスでは最も高額なモデルだった。

    ロールスロイスのシンボルPhotographer: Evan Ortiz/Bloomberg

    「レイス・ブラック・バッジ」は手作業での生産に1台当たり70時間余りかかり、少なくとも3カ月待ちの状態にある。今年は約1000台の「レイス」が生産されるが、そのうち15%に当たる150台が「ブラック・バッジ」となる。待つことさえ我慢できれば、数に限りがあることが後に有利に働く。

    ブラック・バッジの運転席Photographer: Evan Ortiz/Bloomberg

    「特別版の車に限定物との認識がある場合は、標準モデルと比べて時間が経っても価値を保つ可能性が高い」と、ハガーティのジョナサン・クリンガー氏が指摘した。

    原題:Why Rare Editions Like Rolls’ Black Badge Are Good Investments(抜粋)

    引用:Bloomberg

    PAGE TOP