傾く人生 歌舞伎道
  • ポルシェ928の「最後に生産された1台」、そして最も多くのオプションが装着され最も高額で販売された「928パールグランツ」。長年の捜索の結果、ついにフランスで発見される

    ■傾く人生 歌舞伎道 銀座・成田屋のトピックス

    現在アメリカへと輸送中、新しいオーナーがいくらで購入したのかは明かされていない

    まさかこんなポルシェ928が存在したとは

    さて、ポルシェ928は発売から45年が経過するポルシェのレジェンドですが、その928には「最も高額なオプションが装着された」有名な一台があるといい、長い時間をかけて捜索された後、今回ようやく見つけ出されたとの報道。
    このポルシェ928はパールグランツ928GTS(Perlglanz 928 GTS)として知られており、高額なオプションに加えて「一般向けに販売された最後の928」としても有名なのだそう。
    そしてこの928をずっと探していたのはアメリカに住むアレクサンダーとジグムント・ヴァンダム兄弟で、フランスにこの828が存在することを突き止め、現在アメリカへと向かっている”パールグランツ928GTS”を待っている途中だと報じられています。
    ちなみにこちらは新車が販売された当時の記事。

    まさかこんなポルシェ928が存在したとは

    そこでこのパーツグランツ928GTSについて触れてみたいと思いますが、もともとアメリカの顧客がオーダーしたものだといい、当時フロリダの(ポルシェ正規ディーラーである)チャンピオン・モータースが184,938ドルにて販売した個体だとされています(インフレ率を考慮すると、現在だと4000万円くらいの貨幣価値となるらしい)。
    最も特徴的なのは2,664ドルをかけたペイントオプション「パールグランツ」ですが、特別に調合された塗料であるため、補修用として20リットルの塗料が追加にて販売されたという記録があるようです(それだけオプション費用を払っても、タダでつけてくれないのか・・・)。

    そのほかには鮮やかなグリーンのレザーシート、ヴァイオレットレザーにて覆われたステアリングホイール、メーターバイザー、ドアハンドル、ステアリングホイールストーク、エアベントサラウンド、シートアジャストスイッチ、スピーカートリム、灰皿カバー、さらんはプラムカラーのカーペットも長いオプションリストに含まれるといい、このカーペットは専用に作られたため、20メートルの「車体に使用されなかった」カーペット(製造した余剰分)もオプションにて販売されたようですね。
    そのほかヴァイオレットカラーのシートベルトもこのクルマのためだけに染色されたもので、サプライヤーはシートベルト素材を「1ロールまるごと」染めなければならず、よってこの費用は9,095ドル。
    これらオプションは合計で24,817ドルにものぼるそうですが、現在の貨幣価値だと550万円くらいになるものと思われます(ただ、現在のフェラーリの平均オプション装着金額が1000万円くらいだと言われるので、今はいかにオプションが多様化し高額化したかもわかる)。

    今後の展開には期待したい

    なお、上述の通り、このパールグランツ928GTSは現在フランスからアメリカに向かっている途中だといい、到着した後にはレストアの状況含め様々な情報が公開されることになりそう。
    今のところは内装などは文字情報のみでしか伝えられておらず、画像によるオプションの詳細の紹介も期待したい、と思います※現在の画像を見てもかなり程度がよく、これまでのオーナーはかなり大事にこのクルマを乗っていたようだ

    引用: Life in the FAST LANE.

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