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カリフォルニアの荒野に放置される13台のポルシェ928が発見される!ただし私有地に保管されており動かすことができず、「朽ち果てるのをただ見守る」しかできないようだ
■傾く人生 歌舞伎道 銀座・成田屋のトピックス
現在ポルシェ928はその価値が再評価されて相場上昇中
歴史的に価値があるモデルをこのまま放置しておくのはあまりにもったいない
さて、先日は「英国の古い納屋に放置されていた」ランボルギーニ・エスパーダについて紹介しましたが、今回はカリフォルニアの荒野にて、(少なくとも)13台もの放置されたポルシェ928が発見されることに。
Carscoopsによると、これらのポルシェ928を発見したのはスティーブ・ローズ氏なる人物で、同氏はテレビ番組「ウエスト・ワールド」のロケ地を探しているときに放置されたポルシェ928を発見したのだそう。
発見された場所は古い採掘場の近く
なお、このポルシェ928が打ち捨てられているのはベンチュラ郡ムーアパークの北にある古い採石場の近くだとされていますが、これら928は、ごく初期の4.5リッターモデルから後期の5リッターモデル(928 S4)まで揃っており、(状態が完璧であれば)ちょっとした928ミュージアムができそうです。
ただ、これらのポルシェ928はここから移動させることができず、というのもここは「私有地」だから。
そしてなぜこれら928が放置されているのかということですが、随分昔に、この土地の所有者に対し、その友人が「クルマを預かって欲しい」と言って持ってきたのがこれら928で、しかしそれから「ずっとそのまま」となっているようですね。
南カリフォルニアの乾燥した気候と、928が亜鉛メッキされたスチールボディとアルミパネルを採用していることから、ボディパネルや車体がすぐに腐食する心配はないものと思われますが、画像で見て分かる通り、強い日差しにさらされることでペイントが傷み始めているようで、塗装が剥がれてしまうと一気に劣化が進む可能性も。
さらに928のアキレス腱と言われた電装系の損壊もはじまるものと思われ、一刻も早い「救助」が待たれます。
おそらくこれらポルシェ928はずっと「このまま」
スティーブ・ローズ氏によると、これらポルシェ928の所有者はまだ存命であり、しかしポルシェ928を再び動くようにするための情熱をすでに失っており、かつ「売る気はない」とのことなので、この928たちはここでずっと朽ち果てるのを待つしかないのかもしれません。
なお、この私有地に入る方法は「たった一つの門」だけで、その門を突破することは非常に難しく、かつ監視カメラがあるために「この928の車体やパーツを盗もうとは思わないほうがいい」とも。
この広大な土地を所有している人なので、それなりの警備や武装をしていると考えるのが妥当であり、万が一押し入ろうとでもしようものなら、ライフルで撃たれて地面に埋められるのがオチかもしれません。
ポルシェ928はもともと「911の後継」として投入されるものの、価格が高すぎたことや、そもそもファンが反発したことから911の座を奪うにはいたらず、しかし「高級GT」として当時はそれなりの人気を誇っています。
メカニズム的にも(ヴァイザッハ・アクスルなど)見るべきものが多く、近年再注目されているモデルのひとつでもありますね。