傾く人生 歌舞伎道
  • 片岡愛之助も登場!ランボルギーニ・デイ・ジャパン2019ではアヴェンタドール、ウラカンのスペシャルモデルが公開

    ■傾く人生 歌舞伎道 銀座・成田屋のトピックス

    そんなトム・クルーズも今ではすっかりカーマニアに

    このポルシェ928は、アメリカだとかなり有名な個体であるようだ

    さて、おそらくは世界でもっとも有名なポルシェ928(1979年製)がオークションに登場予定。
    何が有名なのかということですが、この個体はトム・クルーズの出世作となった1983年の映画「卒業白書(原題:Risky Business)」にてトム・クルーズと共演した個体だから。
    なお、ぼくが「卒業白書」でよく覚えているのは、トム・クルーズ(ジョエル)が池に向かってゆっくりと落ちてゆくポルシェ928となんとが止めようとするシーン。

    このポルシェ928は実際にトム・クルーズがドライブ

    さらにこのポルシェ928の価値を上げているのは実際にトム・クルーズが運転した個体だということ。
    撮影には3台のポルシェ928が使用されたそうですが、この個体は湖に沈んだ個体ではなく、卒業白書のカーチェイスシーンにも登場し、さらにトム・クルーズが「マニュアル・トランスミッションの運転方法を学んだクルマ」であること。

    今やトム・クルーズはハリウッドスターの大御所となり、自宅にサーキットを持つとまで言われますが、ある意味でトム・クルーズの(クルマ愛の)原点がこのクルマだったのかもしれません。
    さらにこの個体は「The Quest for the RB928 (Risky Business 928)」というドキュメンタリーの題材にもなっており、「あまりにも有名な」928であるのは間違いなさそう。

    なぜポルシェ928が映画に?

    そこで気になるのが、なぜポルシェ928が映画に起用されることになったのかということですが、まず映画の設定で、トム・クルーズの両親が「裕福」であったことが挙げられます。
    そしてこの映画の脚本家兼監督のポール・ブリックマンは、「ポルシェ911では普通過ぎる」と考えて928を使用することにしたそうですが、4.5リッターV8エンジンを積み、大きなボディを持つ「高級車然」としたこのクルマのチョイスは最適だったとも考えられます(新車価格も911より高かったので、富裕層を表現するにはちょうどいい)。

    このポルシェ928については、もともとグリーンだったものの、映画撮影のためにゴールドにペイントされており(ちゃんとドア開口部まで塗られている)、コニャックカラーのインテリアと相まってなんともゴージャスな雰囲気に。
    映画の撮影後にはエアコン完備の個人コレクションに収められたといいますが、それだけに非常に良好なコンディションを保っているようですね。

    「卒業白書」自体がアメリカ人だとまず誰もが見たことがあるレベルの人気作品であり、かつポルシェの「かつてのフラッグシップ」「1代限りで終了したモデル」、トドメは「トム・クルーズが運転し、映画へともに出演した」という付加価値も相まって、おそらくは「もっとも高価な928」として落札されることになりそうです。

    トム・クルーズはダンスも得意

    余談ではありますが、「卒業白書」で”池ドボン”とともにぼくがよく覚えているのが、トム・クルーズが「シャツにブリーフ、靴下姿で」踊るシーン。
    「トム・クルーズとダンス」というのはミスマッチに思えるものの、けっこうキレのいい動きを見せています(実はダンスが得意だと思われる)。

    そしてもうひとつ「トム・クルーズとダンス」で忘れられないのが「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」でトム・クルーズが見せたダンスシーン。
    デブ、ハゲというトム・クルーズとは真逆のキャラを演じ(最初、トム・クルーズとは気づかなかったよ・・・。キレっぷりも凄かった)、映画のエンディングにて華麗な踊りを披露していて、こちらもちょっとした見ものですね。

    参照:Barrett-Jackson。

    引用: Life in the FAST LANE.

    PAGE TOP